今日は、今年5月から開催している「戦略人事超実践講座」の来期開催についての実行メンバーと話し合いを行いました。
いろんな話をする中で、参加される経営者の特徴についての話になりました。

なぜ社長は参加を決めたのか。

理由は、
現在:「やらなくてはならないこと、やりたいことはいろいろあるが、何から手をつけたらよいかよくわからない状態」
が、↓↓↓↓↓
受講後:「社長として何から実行しようか、合理的な意思決定できる状態になる」
とのこと。

講座は、組織づくりについて体系的に知識もお伝えするので、参加される社長や幹部の意思決定力が結果として高まるという側面もあります。
ただどちらかというと、会社をよりよくするための会社としての意思決定レベルを高め、社内のあちこちでの問題を解決する講座、という方が正しいかもしれません。

今日はそんな講座のPR、ではなく、経営者が感じている願望の1つ、「社長として合理的に意思決定をしたい」の中の「社長の意思決定に必要なもの(情報)」についてです。

なぜ社長として意思決定は難しくなるのか

多くの社長が合理的な意思決定をしたいと考えています。

そのために、いろんな情報を収集したり、いろいろな人から話を聞くなどして、懸命に考えていらっしゃいます。
本当にいつも頭が下がります。

ではこの社長は普段、合理的な意思決定ができていないのでしょうか?
能力的にできないのでしょうか?
いえ、声を大にして言いますが、全くそんなことはありません
概してこのような状況になる経営者は、仕事に非常に真剣で、もっと良い会社にしたいと思っています。
ですから、日常的にかなりの量とスピードで合理的な意思決定をしています。

しかし、社長の意思決定が難しくなるのは理由が3つあります。

1.意思決定し問題解決することが増えれば、何から手をつけるかの意思決定が必要になる

良い会社にしたいと思うので、理想が高くなったり、理想を鮮明にすればするほど、現実とのギャップが見えてきますので、やるべきこと・やりたいことが増えます。
そのため、意思決定し、問題(課題)解決することが増えるために、解決に時間がかかる大きな問題は積みあがっていきます。
問題解決する時のセオリーは、
「様々な問題があれば、すべてに手をつけてはいけない。」
「どれから解決するかを選択・意思決定しなければならない。」です。

そうしないと、どれもこれも中途半端になってしまいます。
そうすると、何を選ぶかが非常に大きな論点になってくるのです。
だからこそ、何から手をつけるかを考えることから考える必要が出てきますが、この意思決定はすべてを包含した意思決定になるので極めて難しくなるのです。

2.世の中や市場は複雑であると分かっているから、熟考する

市場の変化スピードを理解すればするほど、のんびりしていられないことがわかり、スピーディに解決したいと考えます。
それゆえ、スピーディに解決するためには、どの問題から手をつけたらスピード解決できるのかを考えたいと思うのは当たり前です。
今の時代、Aの次はBという単純明快なものは少なく、複雑に絡み合った問題同士が互いの作用し合うので、どこから解決するのがよいかを決めることが難しいのです。

3.社員では手に負えないことが社長の問題である

社長の問題は、会社の命運をわけるものや、会社全体に影響するものや、大きなお金を動かすこと、先が不透明で不安な中で先陣を切って理想に向かうことが必要なのです。
そもそも簡単に意思決定し解決できることは社長の問題ではないのです。


まとめると、社長は常に難しい意思決定の連続です。
社長の意思決定をしやすくするのに必要な情報について次回お伝えしたいと思います。

(文:菅生としこ)

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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