人手不足、かなり深刻な企業様も増え続けています。
「採用活動もしているが、なかなか厳しいこともあり残業も減らしたいのもあり、新しい機械を導入しました」
これは先日、ある企業の社長とお話をしていた時のことです。
この話には続きがあります。
「でも機械を扱えるのが2人しかいないので2人に仕事が集中してしまうんです」とのこと。
人の仕事を代替させる取組は必須
ロボットや設備導入、自動化、DXなどが最たるものですね。
会社としてはとても重要な取組ですよね。
例えば、ロボットや機械は設定や管理さえ確実に行うことができれば、ミスをしませんのでやり直し不要で、残業にもなりません。
安全確保もできます。
技術も進歩していますので、AIに任せられる仕事も増えてくるでしょう。
本当にいい時代だなぁと思います。
ますます人材確保が難しくなる日本においては、必須ですよね。
求める人材像の変化
機械化、自動化できる技術革新前は、目の前の仕事を愚直にやり続けることができ、業務改善ができればなおよし、というのが求める人材だったのですが、少しずつ変化してきています。
仕事が変われば人も変わらなければならない
機械化や自動化、コンピューターの活用などで、ビジネスプロセスに変化が起きています。
ビジネスプロセスが変われば、それに合わせて仕事をする人も変わらなくてはならないのです。
当たり前ですが、人はそんなに簡単に変われないのも事実です。
例えば。。。
新しい機械を入れるなら、新しい機械を使えるようになろうとか機械を使った仕事をのプロセスを考え直そうというように、新しいことに挑戦できる人材や、変化に柔軟にスムーズに対応できる人材、社長のお考えを理解し、共感し、動ける人材、効果的な改善・改革ができる人材など社員に求める要件も変わりつつあるのではないでしょうか。
同様に、管理職や幹部人材に求めることも、変わりつつあります。
ビジョン実現に向けて今までの決まっている仕事の範囲を超えて、新しいシステム導入について考え、創り出したり、社員を巻き込みながら先陣を切って新しいことにチャレンジしたり、といったことが役割としてプラスされているのではないでしょうか?
新しいことをチャレンジしたときに、どのような布陣で、どんなビジネスプロセスにしようかなどを考えられる人材も求められていますね。
このように、
会社全体、社会全体に求める人材像が変化している昨今です。
求める人材像になってもらうための努力
すでに、求める人材像になってもらうために、様々な努力していらっしゃることと思います。
新しく取り組む業務の説明をしたり、業務プロセスの変化の必要性を説明したり、新しい役割を付与したり、給与・手当をつけるなども大切な取り組みです。
それでうまくいくケースや、うまくいく相手もいると思いますのでぜひやってみてください。
しかし、場合によっては「何を言ってもやっても、変わらないんだけど、どうしたらよいか」とご相談をいただくことが、少なからずあります。
その時は、社員を成長させる時期です。
社員を成長させる方法の代表的な取り組みは、本人対象の研修です。
それだけではなく、関わる人全員で成長していく取り組み、面談、仕組みを変えるなど様々な方法があります。
社員を成長させるための適切な取組をしていますか?
文:菅生としこ
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!