先週はメルマガ・ブログをお休みしておりました。
楽しみにしてくださっていたのに、申し訳ありませんでした。
実は、急遽入院、急遽手術となってしまいました。
もうすっかり元気ですので、ご安心ください。
入院・手術など、本当にお恥ずかしい話ですが、今回の経験からお伝えしたいことがあり、暴露しました。
なぜ、多くの方にご心配、ご迷惑をおかけするような入院、手術となってしまったのかと反省しきりです。
手術は腰の椎間板ヘルニアでした。
以前から調子はよくなかったのですが、うまく付き合いながら生活していました。
仕事には支障はなく、お客様にご迷惑をおかけすることもありませんでした。
ただ、負荷が大きくなる(動きすぎ、重い荷物を持ち歩く)と腰の痛みが出て、休息の必要性を感じたり、腰痛悪化を恐れて腰に負荷のかかるゴルフができないなど、徐々にQOLの低下、パフォーマンスの低下は感じていました。
そして1か月ほど前、朝起きたら腰痛で動けなくなっていたのです。
うまく付き合っているつもりが、うまく付き合えていなかったことの気づきました。
それからというもの、歩けないから大変です。
痛みと相談しながら、一歩ずつのろのろ歩く状態でした。
整形外科に通い、リハビリし、徐々によくなっていくことを祈りましたが、一向によくなりません。
紹介状をいただき、大きな病院で診てもらったら、即入院&即手術でした。
入院までにお目にかかった方には、ご心配をおかけしました。
申し訳ございませんでした。
様々な対症療法を行ってきました
17歳から腰痛を抱え、動けなくなるまでに長~い年月、かなりいろんなメンテナンスをしていました。
もちろん整形外科にも何度もお世話になりました。
腕がよいと言われる治療家、整体、カイロなどにも通い続け、どれだけ時間とお金をかけたかわかりません。
これらは、対症療法であることは薄々わかっていたのですが、これで治るかも、メンテナンスしていれば大丈夫だろう、と高を括り、意識のどこかで”私は大丈夫”と思っていたかもしれません。
まさか自分が入院・手術なんて思いもよりませんでした。
こんな自分の行動をただただ反省するしかありません。
対症療法の末に起こる可能性を見ないふりをして、然るべき結果を先延ばしにしていただけでした。
健康を後回しにしてきたツケが回ってきました。
対症療法を行い問題を先送りにする理由
私だけでなく一般的に、問題を先送りする理由は簡単です。
だれしも、自分が当事者(関係者)になると、目が曇るのです。
当事者は、
・今の状況が当たり前だと感じてしまいます。
・そして、事実が見えなくなったり、正確に把握できなくなります。
・気づかぬうちに、自分の視野の範囲内だけで判断してしまいます。
これが理由です。
私の話に置き換えると、長年腰痛と付き合っているので、少し痛いのは当たり前と感じ、腰痛の専門家ではなく、知識も知見もないのに、自分の身体のことは一番知っているつもりで、自分が解釈したいように解釈し、判断をしてしまっていたのです。
”対症療法でもなんとかなるのでは”と楽観的に考え、最悪の事態を考えることを無意識に避けていたかもしれません。
気持ちは若いからこそ、身体の変化を見誤りました(笑)
当事者が自己解釈する怖さを身をもって感じました。
企業に例えると・・・
もしこれが、企業内で同じことが起きていたらと思うとぞっとします。
もしかして、このところ、売上落ち気味、社員のモチベーションが下がり気味、顧客数が減少傾向、決めたことが実行されないことが増えてきたなど、離職が増えているなど、少し気になるなぁなど感じることはありませんか?
その時、持ち直すだろう、気のせいかな、何とかなるだろう、と希望的観測で事実を歪曲して認識するのか、それとも、しっかり事実に目を向け認識できるのかが大きな分かれ目です。
万事うまくいっているなら、安心です。よかったです。
今回の私の菅生の入院を会社の状況に例えると、会社が機能不全になり、崩壊・倒産寸前という状況です。
こうなってからでは、被害甚大です。
ここまでの状態ならずとも、何か気になる出来事がある時点で、すでに何かしら、組織の機能が損なわれている可能性が高く、パフォーマンスはかなり低下しています。
今のパフォーマンスで満足なのであれば、何もしていただく必要はありません。
何よりです。
しかし、もしも、本当はもっとパフォーマンス高くできるはず…と感じているなら、まずは、現状を事実で確実に把握してみてください。
それが組織のパフォーマンスを高めるための第一歩です。
対応が必要かどうかは、その結果次第で考えたらよいのです。
あなたの会社は、私の入院状態にならないよう、ぜひ現状を事実で多様な視点から把握してみてくださいね。
当事者(経営者)は、事実を客観的に把握できない可能性が高いです。
私は腰痛の専門家ではありませんので、腰痛の根本的治療方法は知りません。
しかし、組織と人をうまく機能させ、企業の問題解決することにおいては専門家ですので、第三者として、組織の現状を客観的に多様な視点から、把握いただける方法を知っています。
もし、自社のことで気になっていることがあれば、ご相談ください。
あなたの会社がパフォーマンスを下げるのではなく、パフォーマンスを高めるお手伝いをしたい!と改めて感じた今回の出来事でした。
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!