実施企業様 : 四日市市役所
業種 : 自治体
導入規模 / 対象者 : 新規採用職員担当トレーナー約100名
期間 : 3時間
支援内容 : ■知識学習(動画)と実践学習(研修)の2本立てで構成
【動画研修】OJTに関する知識学習
【対面研修】ワークを通したOJT実践学習
1.OJTトレーナーガイダンス
2. 1年後の展望を考える
3.成長パターンを把握し自信につなげる
4. 1年間のプランニング

背景・概要

一般的にOJTと言えば、社員が「特定の業務」をつつがなく行えるようにするための指導、だと思っている方も多いと思います。
しかし、それだけでは社員の成長はすぐに頭打ちです。教えたことしかやらない、教えてもらっていないからできません、という社員を育てるだけです。
社員が成長しつづけるOJTを行うためには、広い範囲で育成ができるOJTトレーナーを育成することが不可欠です。

今回、四日市市役所様では、長期的な視点に立ったOJTトレーナーの育成を行うことで、職員の働きやすい環境、達成感ある仕事、成果をあげる環境づくりにつながる研修を実施したいというご要望をいただきました。

【プログラム構成:2本立て】
①動画で基本的な知識を事前学習
②集合研修でOJT実践学習の機会

今回の研修では、新規採用職員が自分に自信を持てるようになったり、トレーナーとの関係性構築ができる仕組みの作り方、成長し続ける新規採用職員の育て方をお伝えしました。

受講前と受講後の変化、感想(一部抜粋)

  • 受講満足度、平均4.41点という高評価。(事務局調査)
  • 自分自身の能力向上にもつながる気づきがあった。
  • 非常に理解しやすく、実用的であった。具体的な話も多く、わかりやすかった。指導の進め方が明確になった。
  • 今一度、新規採用職員との関わり方を見直そうと思った。
  • 感情面の話が多くあまり参考にならなかった。
  • 日頃悩んでいることが少しクリアになった。
  • 自分の物差しで相手と接しないこと、会話の中で何を掘り下げて、何を掘り下げてはいけないのかを見極めることも大切と改めて考えることができた。
  • 育成のプランニングについて非常に考えさせられた。
  • ワークを通じて体感することにより、新採への対応方法がイメージできた。

菅生の感想

一般的に、忙しいベテラン社員にとっては、後輩の育成は面倒だと思う方が多いのも事実です。余計な仕事という分類に入れられがちです。
特に新規採用職員(新入社員)のトレーナーは責任重大です。しかし、その責任を果たすことを自身の楽しみに変えてもらうことで責任を適切なプレッシャーと感じていただけるように話をしました。
四日市市役所様で、新規採用職員が「この職場でよかった」「この先輩に指導してもらえてよかった」と言われることをビジョンに、この研修を組立てました。

皆さんにも共感していただき、真剣に研修に取り組んでいただきました。

また、感情面の話が多く参考にならなかった、というご意見もいただきました。率直なご意見は、組織の状態を把握するのにとても役に立つので、ありがたい限りです。

感情面の話もさせていただいた理由について、この投稿をご覧いただいる方にもお伝えしたほうがよいと思いますので、以下少し補足させていただきます。企業様向けの文章になっておりますが、多くの組織で当てはまると思います。

こちらの記事をご覧ください。

基本的な考え方としては、感情抜きに育成は成り立たないという話です。

時代は変わっています。昔は感情よりロジカルが大事、と言われていましたが、ロジカルでは人は動かな人も大勢います。

私たちも変わらなければならないなぁと改めて思います。

トレーナーの皆様が、後輩の育成を心から楽しんでいただけるようになることを願っています。

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