物事の本質を突き詰めるトヨタ
若い頃は、“何をするか?”に興味があり、具体的な手段や方法、アドバイスを求めていました。
皆さんはいかがでしょうか?
具体的な手段や方法やアドバイスは、様々な本から知ることができ、
とても手軽ですぐに効果が出る場合もあります。
しかし言葉や手段や方法だけを学んでもそれは表層的。
例えば、若手社員がやる気になる方法。
「よくここまで頑張ってくれたよ!」という褒め言葉。
【表層的な方法を知った場合】
言葉を覚えればすぐに使えますし、
一見すると、
“若手社員は上司から褒められて頑張った甲斐があった、次も頑張ろう”
という気になりそうですね。
ここに落とし穴。
表層的な言葉は、単なる言葉を覚えるに過ぎないので、
誰に対して使うと有効なのかわからず使用する。
そのため、使っても意味のない言葉になることもあれば、
下手すると、「思ってもないくせに」と思われてしまうこともあるので要注意。
【本質も知った上での方法を知ると…】
その言葉をかけるべきかどうかの判断ができるのです。
判断基準は、相手の個性、成果のレベル、現在の相手の目標地点、どこが褒めるポイントなのか、どう褒めれば相手は受け入れることができるのか、などなど、本来は非常に奥深いものです。難しく感じる方もいるかもしれません。
しかし、このように褒めることの本質を理解することで、ようやく効果的な褒め言葉というものが見つかるのです。効果のない、また逆効果をもたらす対策・手段・アドバイスもあるということを心得ておくことが重要です。
本質とは、深堀をすること、原因を追究すること、理由を突き詰めることなどから探ることができます。
トヨタ自動車では、常に本質を考えることが求められます。
トヨタ生産方式、5S、5なぜ、問題解決、改善、コミュニケーション・人間関係…
どんな場合にもどんな物事に対しても本質を考えることをオススメします。
トヨタに限らず、
常に本質を突き詰めて仕事を進めることができているかどうかで
仕事の成果や創造する価値、効率よい仕事かどうか、決まるのです。
あなたは本質を突き詰めていますか?