あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年はどんな年にしますか?
たとえば、
・12月には自社の新規事業が軌道に乗り始めている
・受験生の息子の勉強環境を整えてやる
・卓球大会で3勝する
などなど、1年間の抱負などお考えになられたことと思います。
そうすると、解決したい問題が最低3つはある、ということですね。
更に問題を細分化すると、問題は数えられないくらい(本当は数えられますが)挙げることができるということです。
自分のプライベートの趣味レベルなら、解決できてもできなくても、困るのは自分なので、比較的気楽に考えられます。
自分が好きなように問題解決すればよいですよね。
仕事の問題解決の大変さ
しかし、仕事における問題解決のように、関わる人が多ければ多いほど、責任範囲が広くなり、解決が大変になります。
何が大変かというと、「何からやったらよいのか」「どの順番でどの問題から解決したら早く解決できそうなのか、効果があがりそうなのか」を判断、決断しにくくなるのです。
責任が重くなればなるほど、
影響範囲が広ければ広いほど、
大きな分岐点になればなるほど、です。
とてもよくわかります。
だからこそ、多種多様な選択肢を考え、それぞれの場合のシナリオを真剣に考えます。
考えることはとても重要です。
真剣に考えるからこそ決断できるのです。
また逆に、考えすぎて決断できなくなってしまうこともあります。
また、時には考えすぎて手遅れになることもあります。
自分が考えすぎて動けないときにも世の中は動いていますから。
意思決定にはパターンがある
実はこれらは、一人一人が持っている意思決定のパターンなのです。
それぞれ意思決定パターンを持っているので、毎回同じパターンを使う人もいれば、場合によってパターンを変える人もいます。
たとえば、
こんな意思決定パターンを持っている人はいませんか?
- あらゆる観点からとにかく思考してから…
- 少し考えると「多分これがベスト!これが必要!」と直感が言っているのがわかったら…
- いつも直感に従って…
- 他者の意見をいろいろと聴いてから…
- 決定しなければならない限界ラインまで来たら…
- 考えたと思ったら次の瞬間には…
- 具体的に細かなことまでイメージできたら…
- ざっくりこんな感じ、というイメージを得られたら…
その他のパターンももちろんありますがよくあるパターンをあげてみました。
これらの併用もあると思います。
ちなみに菅生のパターンは、「これ!」と道筋がみえたらすぐさま動きます。
細かいことは気になりません。
「これ!」はどうやって判断しているかというと、
“おもしろそう”という軸もあれば、
”関わるみんながハッピーなやり方”や、
“論理的に考えたらこれしかない”ものもあります。
全くの素人の分野の意思決定では、一人で考えず専門家に相談する、というのがいつもの主なパターンの一例です。
あなたはどんな意思決定パターンを持っていますか?
あなたの意思決定パターンは?
そして2024年、菅生は意思決定パターンをチェンジする時期だなぁと思っています。
なぜなら、世の中の動きが一層加速しているからです。
今使っている意思決定パターンは、今までは成功パターンだったかもしれません。
でも、今現在においても成功パターンなのでしょうか?
その成功パターンはいつ頃作られた成功パターンですか?
一般的に成功パターンを崩すのは簡単にはできるものではありませんが、今年菅生は敢えて大胆にチェンジしようと思っています。
それをしなければ自分自身や自組織に成長がないことを知っているからです。
変化がないところに成長はありませんから。
意思決定パターンは、決断を自動化するので、いつも同じ成果しか出ないのです。
(逆に、いつも同じ成果は出ますので、今と同じ成果でよいなら、変える必要は全くありません。)
仕事柄、経営者様とお話する機会が多々あります。
その中で、例えば、決断が早い社長が必ずうまくいっているかというとそうではないこともあります。
行動着手は早いですが、うまくいかないことも増えますし、方針転換や指示・情報がうまく共有できないことも増えるので社員が振り回されることも多くなります。
熟慮タイプの社長が必ずうまくいっているかというとそうではないこともあります。
なかなか方針が出せないので、社員はどう動いたらよいかわからなくなるからです。
何が言いたいか。
すべてにメリット、デメリットがあり、陰と陽があり、表と裏がある、ということです。
パターンを変えたからうまくいかないわけではなく、変えてもよいことがある、ということです。
*改めてお伝えしますが、ここで言っているのは、あなたの意思決定におけるパターンの話です。
経営や組織運営、軌道に乗っている事業の成功パターンは変えないようにしてくださいね。
素晴らしい2024年にするために
改めて2024年、あなたはどんな年にしますか?
素晴らしい2024年にするために、ぜひあなたの意思決定パターンについても考えてみてください。
意思決定パターンを変えなくてもいいし、変えてもいい。
少しのアレンジでもいいし、いくつか併用するのもいい。
今のあなたにとって、最適な意思決定パターンは何でしょうか。
この問いは、この2024年を素晴らしい年にするかどうか、に大きく影響します。
2024年、あなたにとって素晴らしい年になりますように。
そして、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
菅生としこ
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車入社時から31年間、企業の成長のための問題解決一筋。
企業で起こる様々な問題を解決しながら、問題解決できる”組織と人材”の成長の両方を実現します。
これが成長し続ける会社をつくる唯一の方法です。