菅生の一言
Todasy’s センテンス『すでに持っているものに焦点を当てる』
私たちは、普段の会話や1on1の中で何気なくどこかに焦点を当てながらコミュニケーションしています。
自分の脳内でも同じです。
“人は、仕事などに取り組むとき、もっと多くこなしたい、上達したいと思うものです。”
”「10段階で表すと、今日のあなたはどのへんでしょう。」と聞いてみました。「たぶん・・・6くらいでしょうか」”
”「すでに6なのですね。どうやって6に進みましたか?」”
”どうやってここまできましたか?”
出典:『未来を変えるコーチング』ディスカヴァー・トゥエンティワン社
著者:ヘスン・ムーン著
多くの経営者やマネージャーは、部下にもっと成果をあげてほしい、と願っています。
そうするとついつい、どうしてまだ期待レベルの成果をあげられていないのか、とできていないことに目を向けがちです。
足りていないところに目を向けがちです。
ここまで成果をあげてきたことに目を向ける人はかなり少数です。
しかし、部下の足りていないところに常に目を向けていると、
部下は、
常に今の自分はまだまだ足りない、ダメな自分
というレッテルを自分に貼ってしまいます。
こうして自信のない部下が育っていくのです。
しかし、すでにできていること、
すでにもっているものがたくさんあるはずです。
たまにでもよいので、
ここまでどうやってできるようになったのか、
どうやって手に入れてきたのか、を部下に問いかけてみてください。
部下自身が自分のリソースがすでに持っているリソースに気づいたり、自分の成長に気づくことができますよ。
そして、この問いがまさに承認の問いなのです。
パワークエスチョンです。
あなたは
”どうやってここまできましたか?”
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!