菅生の一言
『戦略を持った人事部が事業を成功に導く』
GEなどで人事部門を歩む「人事のプロ」と経営学専門で紫綬褒章も授与されている「研究者」の共著。
世の中の状況に合わせ、人事部は”戦略を持った人事部”に変われるのか。
どんな組織にしたいのかを考えるきっかけとなる一冊です。
Todasy’s センテンス『戦略人事のビジョン』
“「よい会社」も、負けてはどうにもならない。
「強くて、よい会社」を目指すべき(中略)「勝ち」を実現する人事の役割とは何か”
“マネジメントには「戦略性のマネジメント」と「継続性のマネジメント」があると考えています。
「戦略性のマネジメント」は、「現在」を見て、勝つための戦略を立て、
それを企業内の各機能に一貫性をもって反映させるマネジメント(中略)
「継続性のマネジメント」とは、「過去」を見て、
企業における歴史的連続性を重視するマネジメント(中略)
私が見るに、多くの日本企業の人事部門は「継続性のマネジメント」に縛られています”
“戦略は、「こうやって勝つ」というふうに話の筋が通っていて、
ふつうの人が聞いて納得できるストーリーになっていなくてはなりません。
そういった戦略をベースに、普通の人である社員とのコミュニケーションを図り、
そのやる気を最大化し、企業の生産性を向上させること、
これが私の考える戦略人事のあり方であり、人事部門が担うべき役割”
“社員のやる気を高めるために人事の仕事はあるのだと確信しています。
なぜなら、人間ほど生産性が飛躍的に向上する経営資源はないからです。(中略)
人事部門は、個人や組織が最高のパフォーマンスを出せる状態をつくり出すことで経営に貢献”
“これからの時代、本当に優秀な人材は、「強い会社」よりも「強くて、よい会社」により多く集まってくるだろう”
出典:『戦略人事のビジョン』光文社新書
著者:八木洋介 金井壽宏