最近、女性活躍推進企業様向け子育て支援サービスを様々なところでお話をさせていただいています。
すると皆さん一様に「学力以外(考える力、行動力、判断力、表現力など)の子どもの教育は大事だよね。本当にそうだよね、よくわかるよ」とおっしゃいます。
にも関わらず、なぜかそこに関わろうとはしない方が大半です。
答えは簡単。
ビジネスにするのは難しいから。
要するに、お金が儲からないってこと。
広く一般でいい大学&いい会社に入れることが親としての最終ゴールとなっている家庭が多いため、学習塾にはお金をかけるがそれ以外の教育にお金をかけるのは子どもが小さい時だけ。そもそも考える力が大切とか体験から学ぶことが大切だという意識も低い。学力が不要だと言っているわけではありません。学力もとっても重要ですが、それだけではないのです。
かといって学習塾業界も、価格競争になりつつあり、働く先生方の労働環境の悪化などが問題となっているほど、あまり儲かるビジネスではなくなってきているのが現状です。
各家庭の教育への負担は重く、経済格差が教育格差となってきています。
では、国や行政は?
教育にばかり支出できません。世界で比較をしても教育への支出はワースト2位。
2016/9/15の日経新聞web版によると「経済協力開発機構(OECD)は15日、2013年の加盟各国の国内総生産(GDP)に占める学校など教育機関への公的支出の割合を公表した。日本は3.2%で、比較可能な33カ国中、最下位のハンガリー(3.1%)に次ぐ32位。12年の最下位からは脱したが、依然低い日本の公的支出を示す結果となった。OECD平均は4.5%。」です。
家庭ではお金をかけられない、国や行政からの支出もすぐには難しいとなれば、優秀な人材が欲しい企業が「日本の子どもの子育て」をしていく時代ではないかと考えています。
しかし、企業は「それはわが社のやることなのか?」「それでどんな利益が見込めるのか?」という疑問の中、「学力でははかれない社会で活躍できる子どもを育てることは大切だ」と思っても、そこに投資ができないのが現実です。いつ投資が回収できるかわからない、わが社が回収できるかもわからない、学校がやるべきじゃないか、各家庭でやったらいい、と確かにそういう意見もわかります。
では、社会で活躍できる子どもを育てる教育をせずに、このまま見過ごしてしまっていいのか!!!と真剣に考えたからこそ新事業を立ち上げました。子どもたちのためにも、産業界のためにも、日本のためにも。
学力だけが大切なことではないのはわかっているのに見て見ぬふりをする大人にはなりたくない。
目の前に、このまま放っておいたら15年後の社会で生き抜くことが難しい子どもたちがたくさんいるのに見過ごせない。
だから、「この事業は簡単にはいかないよ」と言われても私はこの壁を乗り越えたい。
だからこそ、やりがいがある!