リスクマネジメントは企業とって大きな課題です。リスクを冒さなくてはチャンスは訪れない、そのためリスク回避するためにどうすべきか、真剣に考えることも大切です。

弊社は子どもたちの冒険心を育てたいと考えています。

冒険心は、

・目指す目標をクリアしたり成果を得たいという意欲
・困難を乗り越えるスキル(考える力)
・行動力

のバランスによって発揮できるようになると考えています。

冒険するためには、「リスクマネジメントができる=考える力がある」が大きな要素であると考えています。だからこそ、弊社では考える力を身につけるための問題解決研修に力を入れています。
例えば、ヨットで太平洋を横断したい、という欲求があるAさん。
太平洋横断について想像してみると、大荒れの天候でヨットが転覆したらどうしよう、途中で食料がなくなったらどうしよう、海賊に襲われたらどうしよう、と様々な危険が頭をよぎり不安になりますよね。これらの危険を覚悟のうえでリスクをとり実行するには非常に大きな前向きな意欲が必要になります。
そこで意欲をサポートするのが、考える力と行動力です。天候が荒れた場合を想定した事前準備や、太平洋横断中の突然の大荒れの天候にもその場で対応できる力など、これらはまさに考える力と行動力です。この考える力と行動力があるから私は大丈夫!という自信が意欲を後押しし、冒険に挑めるのです。

先日、特定非営利活動法人あいあい理事長の湯浅しおりさんの講演を聴かせていただきました。湯浅さんは自他ともに認める「バックギアはない」女性。三重県尾鷲市という海沿いにある介護施設を運営しています。人口2万人の町で介護施設のNPO法人を立ち上げたり、介護施設入所者のために津波が来ても避難せずに済むよう数千万の借金を背負い8階建てのビルを建てたり。経営を考えたらこんな大きなリスクを冒すことは理にかなっていないと思う人もいるでしょう。しかし、彼女の原動力は目の前の困っている人の役に立つことであり、その原動力がリスクマネジメントという言葉を吹き飛ばすのでしょう。そのパワーだから、彼女についていく大勢のスタッフがいるのだと思います。彼女はNPOの立ち上げに際し、「私はNPO法人とは何かを知らなかったからできた」と言いますが、それ以上に“何とかしたい”という心が彼女を動かしたのだと思います。何物にも勝る意欲は冒険心を発揮するのだと教えていただきました。「すごい!」と何度も心の中で叫んだ1時間半でした。

そして「やってみたい!」「やろう!」という気持ちが湧いた時にまず動いてみるのも重要。大人は経験・情報をたくさん持っているからこそ、不安や怖さが湧きあがります。秘訣は「3分以内に動く!」とおっしゃる湯浅さん。まず自分が見本を見せなければ。。。

しかし、私も含め多くの人はリスクを冒すことに怖さを感じることもあるのではないでしょうか。(どのレベルのリスクで怖さを感じるかは人それぞれですが)

そういう人が冒険に出るためには、リスクを認識し、リスクを想定して対応できる考える力がとても重要な役割を担うことは言うまでもありません。湯浅さんも本当はリスクマネジメントができる(もしくはできるパートナーがいる)のだと思います。

やはり考える力は大切だと痛感。一緒に考える力を育てましょう!

 

MAGAZINE
メールマガジン 好評配信中