研修の「落とし穴」なぜ多くの企業で教育の成果が出ないのか?
「社員教育は大切」
この言葉に異論のある経営者は少ないでしょう。
しかし、多くの企業で 「研修をしても思ったような成果が出ない」 という悩みを耳にします。
実は、それには 「目的の曖昧さ」 という大きな落とし穴があります。
✔ とりあえず研修を実施すれば、社員の意識が変わるのではないか?
✔ 教育をすれば、生産性が上がるのではないか?
✔ 研修を受けることで、社員のやる気が高まるのではないか?
このような 「漠然とした期待」 で研修を企画してしまうと、思ったような効果が得られません。
では、 効果的な研修とは何なのか?
それを知るためには、「目的」と「ゴール」の明確化が不可欠なのです。
研修の企画方法には2種類ある
私はトヨタ自動車在職中、 研修の企画・講師・受講者の3つの立場 で教育に携わってきました。
その経験から、多くの企業で採用される研修の企画方法には 大きく2つのパターンがある ことが分かります。
1. 社員の状況を見ながら研修を企画する
「ここを伸ばしたらいいのでは?」「ここが足りないのでは?」と、 社員の成長に合わせて研修を組む方法 です。
これは 現場の課題解決型 の研修といえます。
2. 企業の期待する社員像に合わせて研修を企画する
企業が 「こういう人材になってほしい」 という基準に基づき、研修を実施する方法です。
経営戦略に沿った育成プランを考える上で重要になります。
では、この2つの方法のどちらが正しいのでしょうか?
答えは 「目的による」 のです。
研修の目的を曖昧にすると、時間とコストを無駄にする
研修を企画する際、 「何のために行うのか?」 を明確にすることが重要です。
しかし、多くの企業では、 「研修をすること自体が目的になってしまう」 ケースが少なくありません。
- 社員教育をしないといけないから、とりあえず企画する
- 他社もやっているから、自社でも導入する
- 経営陣から指示があったので、研修を組む
こうした状態で 研修を実施しても、期待する効果は得られません。
研修の効果を最大化するには?
効果的な研修を実施するためには、以下の 3つのポイント を押さえることが重要です。
1. 目的とゴールを明確にする
「どのスキルを伸ばすための研修なのか?」
「研修後、どのような変化を期待するのか?」
具体的な目標設定ができていないと、研修を受けても 社員がどこに向かうべきか分からず、行動が変わりません。
2. 研修のゴールと現実のギャップを把握する
例えば、 3時間の研修で「リーダーシップを強化する」といっても、それは現実的ではありません。
現場の状況を把握せずに 理想だけでゴールを決めてしまうと、研修の効果は薄れてしまいます。
3. 本当に力のある専門家に相談する
企業の研修担当者は 多くの業務を抱えながら、社員教育にも取り組んでいます。
そのため、 「研修の目的設定やプログラム設計に時間をかけられない」 という悩みも多いでしょう。
そこで重要になるのが、 専門家の力を借りることです。
- 「本当に効果がある研修」を設計できる専門家 であれば、 研修の目的を適切に言語化する
- 企業が求めるゴールに向けたプログラムを設計する
- 社員の課題を見極め、最適な研修を提案する
このような支援を提供することができます。
研修の成功は、心理的安全性の確保にもつながる
企業の研修が効果的に機能するためには、 心理的安全性 も重要な要素です。
「学びや挑戦が許される環境」 がなければ、どんなに素晴らしい研修を実施しても 社員が実践できない からです。
皆さんが今実施している研修は、どうですか?
✔ 社員が自由に意見を言える雰囲気は、ありますか?
✔ 新しい学びを職場で試せる環境は、ありますか?
✔ 「失敗しても学びに変えられる」安心感は、ありますか?
これらが揃っていない研修を、いくら実施しても効果はありません。
まとめ
ここまで、研修の効果を最大化させるためのポイントをお伝えしてきました。
研修を成功させるために重要なこと
- 研修の目的を明確にすることが、成果につながる!
- 現状を把握し、実現可能なゴールを設定する!
- 専門家と協力し、研修の設計を最適化する!
- 心理的安全性を確保し、学びを職場で活かせる環境をつくる!
「教育をすれば成長する」わけではありません。
「効果的な研修を設計し、実践できる環境を整える」 ことが、企業の成長につながります。
「あなたの会社の研修、目的は明確ですか?」
今こそ、 「本当に効果が出る社員研修」 を考え、企業の成長につなげましょう!
「研修の設計・目的設定」にお悩みの企業様は、お気軽にご相談ください!
企業の成長を支える最適な研修プログラムをご提案します。
文:菅生としこ