時代の変化に対応していますか?
時代の変化の1つがダイバーシティです。
NHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」は、戦前戦後の法曹界の話でしたが、男女平等も1つのテーマでした。
世界における男女の差をなくそうという機運が高まり、日本では、男女雇用機会均等法が1986年に施行されました。その後も、国、産業界、家庭、性別問わずすべての国民が、様々な取り組みをしています。
そして、2000年代に入り、ダイバーシティ(多様性)という広い意味の言葉の中に包括されるようになりました。
最も大きな概念は、すべての人の人権を尊重する、という事だと思っています。
SDGsのアクションにも含まれています。
こうして、長い長い時を経て、1人1人の人権、性別を超えて、様々な違いを超えて、ダイバーシティの実現に向けて、動き出していることを痛感しています。
私は30年前から、男女平等とか、女性だけを優遇するという施策や言葉が大嫌いでした。ようやく、男女という性別や、人種、身体的特徴などなどの違いに関係なく、1人1人が尊重される時代が来たことを喜んでいます。
ダイバーシティは、考え方、感じ方、嗜好などすべてにおいて適応されるものです。
単なる性差別という意味合いだけでなく、企業内の生産性を高めるために、ダイバーシティという考え方を取り入れようとしている企業が増えています。(逆に、生産性を高めるためには、ダイバーシティは必須です。)
ダイバーシティ企業にするために、最も重要で、すぐにできることをお伝えします。
それは、人と人は違う、自分と他人は違う、と理解することです。
社員に指示をするにも、社員が持っている情報は、あなたと同じではありません。
社員に仕事をしてもらうのも、社員の能力はあなたの能力とは違います。
考え方、好き・嫌い、得意・不得意など、すべてにおいて、あなたと同じ人は一人もいません。
部下一人一人がそれを理解し、行動するだけで、ダイバーシティ企業へと様変わりします。
三重県男女共同参画審議会の委員をさせていただいていますが、この審議会の名称が変更される日も近いかもしれません。
文:菅生としこ
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!