先日、こんなご質問をいただきました。
「部下からの仕事に関する質問があると、答えを言ってしまうんです。上司としてはあまり良くないですよね?」
この質問への回答としては、言っていい場合と言わない方がいい場合があります。
それよりも大きなポイントは、“上司として言いたいから言っていないか”ということです。
誰のために、何のために、相談された内容への答えを伝えるのか、を考えてみてください。
自分のため?部下のため?
スピーディに仕事を進ませたいから?
いろいろな理由がありますが、いつも答えを教えていると、どうなるか?
部下は、
「上司に聞けば何でも教えてもらえる」
⇩
「わからなかったらすぐに聞こう」
と自分で考える必要がなくなるのです。
こうして、自ら考えない社員を量産していきます。
あなたは大丈夫ですか?
(文:菅生としこ)
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!