あなたの会社ではこんな採用ありますか?

組織についての形容はいろいろあります。
よく使われるのは、

・いい組織(働きやすい、魅力的、心理的安全性が高い)

・強い組織(一体感・まとまりがある、壊れない、倒れない、びくともしない)

・柔軟な組織(変化に対応、順応できる)

あたりでしょうか。
でも、こんな組織になったらいいなぁと思いながらも漠然としていて、そうなっているのかどうかが、わかりにくいですよね。

話は変わりますが、私ははだんだんと健康食品やサプリメントなどで健康を保たなければと思うようになってきました。
でも、効果がわからなければなかなか続けられません。
体に変化を感じられればよいですが、変化を感じるまでに時間がかかるものは、そこまで待てないこともあります。
信じて摂取するしかないのです。。。
でもこのまま摂取し続けていいのか、飲み過ぎも良くないと聞くけど大丈夫なのか、意味のないものを摂取しているかもしれない、などと疑問が浮かんできます。

あなたはそんな経験ありませんか?

それと同じで、いい組織にしたい、強い組織にしたい、と願うものの、やり方がわからない、効果が見えにくいから手を出しにくい、挑戦したけれど効果が出るまで待てないという方もいらっしゃいます。私の健康サプリメントと同じですので、よくわかります。

ではどうしたらいい組織になっているかどうかがわかるのでしょうか。

1つは、

「うちの会社に来ない?」

と社員が知り合いを自社に入社しないかと誘えるかどうか、です。

このような採用の仕方をリファラル採用と言います。
※リファラル採用:従業員に採用候補者を紹介してもらう採用方法
これが機能していることが、理想の組織の特徴の1つです。

大半の社員が「うちはほんとにいい会社だよ、応募してみたら?」と声をかけるかどうかがポイントです。
自分の会社が本当にいい会社だと思っていなければ、声をかけられません。騙されたと思われたくないからです。そして何より、いい会社だから素直に薦めたいと思うのです。
いい会社かどうかは、誰が決めるのか。
それは社員全員です。
どんな困難が起きても一致団結して乗り越えられるという安心感を感じられたり、
充分生活していけるだけの賃金や社員のための福利厚生、
自分が困っていれば誰かが助けてくれる働きやすい職場、
自由闊達に意見交換してもよいと思える活気や心理的安全性の高い職場、
自分の力を引き出し成長させてくれる会社に対し、社員はいい会社だと感じるのです。

職場がよければいい会社だと感じます。

Aさんはいい職場だしいい会社だと思っても、Bさんは職場が良くないからいい会社だと思わないケースもあります。
そうすると、Aさんは知り合いを誘いません。
なぜなら、Bさんの職場に配属されたらいい会社とは言えないからです。
だから、大半の人がいい会社だ思わないとリファラル採用は難しくなります。

外部の人間がいい会社だと判断するポイントは、最後の目に見える結果です。
売り上げ・利益が伸びている、社員が増えている、新商品が順調に発売され続けている、お給料が高いなど、会社が出している結果はわかりやすいですね。

しかし内実は、社員が入社と離職を繰り返す新陳代謝の激しい会社だったり、
技術や知見が残りにくく流出しやすかったり、
会社がやろうとしていることはわからないけど上司に意見を伝えにくく指示された通りに動くことが求められる会社だったり、
自分の意見は聞いてもらえなかったり、
上司の言うことにはNOと言えない雰囲気だったりしても、戦略戦術ビジネスモデルがすぐれているのであれば、目標管理を厳しくすれば結果は出ます。
でもいい会社とは言いません。社員からNO!と言われる会社です。
結果は出せているこのような会社、昔は株主から見ればいい会社と言われていたかもしれませんが、昨今は株主からも「結果だけはなく、人的資本も重要だ」とNO!と突きつけられる時代になりました。

私のクライアント様でも、”いい会社”さんは、友人知人を誘ったインセンティブがなくてもリファラル採用ができています。
組織診断でももちろん、高得点を出しています。
誘った社員へのインセンティブがないと実現しない場合は、もう一歩です。

昨今は、人材確保が困難な時代です。

社員が定着して活躍し続け、その社員が知り合いを連れてきてくれるので採用もうまくいく、そんな会社が増えるよう、私も日々努力です。
”いい会社”の特徴はまだ他にもあります。またお伝えします。

(文:菅生としこ)

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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