もうすぐ夏休み、という方も多いのはないでしょうか。

夏休みだから、ゴロゴロしたい、旅行に行きたい、〇〇さんに会いに行きたい、お墓参りをしたい、などいろいろあるかと思います。
せっかくの夏休みだからと、多くの人は、日ごろしないこと、非日常的な時間の使い方をしようと計画していることと思います。

そんな夏休みに行うとよいことの1つが「ワクワク」する気持ちに敏感になることです。
そのためには“完全にオフ”になることです。
でも、なぜ「ワクワクする」気持ちが大事なのか?

それはこんな理由です。
学生が卒業し、知識はあるのにすぐ戦力にならないのは、知識を経験や実際の行動に結びつけていないからです。
少し前までは、情報を知っている人が価値を持っていましたが、インターネットが普及した今、情報自体の価値はなくなりました。
そして、知識は誰でも、興味を持ち勉強すれば、覚えることはできますが、その知識を実際の行動に生かさなければ、本来の価値をなくします。
そもそも、情報自体に、価値があるのではなく、情報を行動に変えて始めて価値の量が決まります。
当然、同じ情報を得たとしてもその人の解釈や行動によって、その情報の価値自体も変わります。
その証拠に、情報だけで、成功するのであれば、本を読んだだけでも成功者が続出するはずです。
しかし、現状はそんなことはなく、成功している人は、どんどん加速し、成功のきっかけを得られていない人は、いつまで経っても、幻想を抱くだけで夢のままです。

では、その差を埋めるものは何か?
そうです。ただ、行動をすればいのです。
しかし、それが出来ないから、多くの人が悩んでいます。
そして、あなたもこう言うでしょう。
「今頃、行動できていれば苦労しないよ」と。

では、あなたの中の何が足りずに行動に移すことができないのか?


それは、「ワクワク」する気持ちです。
どんないい情報を聞いたとしても、行動したくなるだけのワクワク感があなたの中に生まれなければ、新しい行動に移すことは出来ません。
行動すればうまくいくと分かっていたとしてもです。
そう、人間は、頭でわかっているだけでは、行動することはできないのです。
そこにワクワク感がなければ。
このワクワク感こそが、「行動スイッチ」なのです。
「行動スイッチ」を押しやすい自分になれたら最高ですよね。
これが、「ワクワク」する気持ちが大事な理由です。
しかし残念ながら、もしあなたが日頃から、
オンとオフの切り替えがうまくできていない、オフは完全にオフにすることができていないのであれば、「ワクワク」する気持ちに鈍感になっている可能性が高いです。
「行動スイッチ」が押しにくい状態です。
あなたの部下も同様かもしれません。

常にオン状態の人は、寝ている間も興奮状態が続き、常時エンジンフル回転状態なので、興奮状態が続き休まりません。
興奮状態が続いているということは、恐怖や不安を感じたり、興奮や緊張状態になると分泌されるアドレナリンが分泌され続け、「ワクワク」している状態との区別がつかなかったり、「ワクワク」を感じられにくくなるのです。

ぜひ、この夏休みに、完全オフ状態をつくり、「ワクワク」を感じやすい状態に整えてはいかがでしょうか?
オフ状態を作るためには、具体的に、身体・頭・精神・感情・ホルモン分泌を休めることです。
仕事が大好きな人、仕事でプレッシャーを感じている人、仕事で気がかりがある人、もっと良い仕事をしたいと思っている人は、知らないうちにオフの日も常時オンになっているかもしれません。
一度、自分の状態を客観的に確認してみてくださいね。

「完全オフ」のススメでした。

(文:菅生としこ)

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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