実施企業様 : 社会福祉法人英水会
業種 : サービス業
企業規模 : 約340名
導入規模 / 対象者 : リーダークラス
期間 : 1時間半
支援内容 : ① 事前にハラスメントに関する知識を動画学習(動画提供)
② 研修当日
ーハラスメントの定義
―ハラスメントが起きる理由
―ハラスメントと指導の違い
―働きやすい職場にするためのコミュニケーション

背景・概要

社会福祉法人英水会様は、三重県四日市市内に3拠点10事業所を展開されており、従業員数も300人を超える四日市市内でトップクラスの社会福祉法人です。
誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、地域包括ケアシステムの拠点となれる施設を目指されています。

今回は、職場内にハラスメント窓口を設置された後に、ハラスメントに対する正しい知識を習得することを目的として、「ハラスメント防止法対応研修」を実施することとなりました。
内容は、ハラスメント知識の再確認や、ハラスメントが起きる理由を踏まえ、働きやすい職場にするためのコミュニケーションについての学習です。

職員の皆様が働きやすくなる、働きたくなることは、離職防止はもちろん、継続的な人材確保による事業継続、利用者様・ご家族のご満足にもつながるため、ハラスメント予防というよりは、経営課題の1つとして捉え、実施させていただきました。

受講前と受講後の変化、感想(一部抜粋)

  • 相手の立場に立って、感情を交えず伝えられるように気をつけたいと思う。
  • 昔は先輩の姿をみて仕事を覚えるスタンスでしたが、 “相手の立場になってわかるまで指導する”というところは、自分も意識していました。
    最近は、ADHDやアスペルガーの方も増えてきていて、心が折れそうになっていました。
    しかし、相手の立場に立つというところを改めて一呼吸おいて指導しなければ、と思いました。
  • 何度も同じ間違いをする方(特にADHD)を指導する場合、感情でイライラすることもありましたが、もっとわかりやすくしたり、マニュアルを作ってあげるなど工夫して指導したい。
  • 自分が変わらなければ何も変わらない、というのはとても共感できた。
  • 「人と人は違う」ということを、常に意識できるようにしたいと思った。
  • パワハラ行為者の約半数が自分では「パワハラだ」と意識していないということを知り、自分自身を振り返ると“相手はどう思っているのかわからない”ので、より気をつけたいと思った。
  • 相手に対し「ありがとう」と感謝の言葉をまめにいうことで、相手に味方だと認識してもらえるよう心掛けていく。
  • 職員としっかりコミュニケーションをとろうと意識して実行してきたつもりだったが、最近は忙しさと自分の疲労感を言い訳に、自分から避けていたと気づいた。自分は指導することに対して苦手意識もあるが、話を聴きながら、指導を行えるように努めていきたい。
  • 職員への指導が難しいことを理由に指導を避けていたが、先生への質問への回答の中で、「そういう伝え方があったのか」と気づき、伝え方・話し方を考えることが可能だとわかった。
    職員のことを考えすぎて、入居者様のことを後回しにしてしまっていた気がする。
    入居者様が安心して暮らせる環境をつくるために、自分なりに考えていくことが必要だと思った。
    当たり前のことを忘れていたことに気づいた。
  • すべてが自分次第で、よい方向に良い人間関係構築ができると思った。

菅生の感想

介護系業界では、職員間や、利用者様と職員間のコミュニケーションが難しくなる場合も多く、ハラスメントらしきことに発展することも十分起こりえます。

重要なポイントは、本当にハラスメントと認定されるかどうか、ではなく、ハラスメントではないかと誰かが感じるような働きにくい職場になってしまっていないか、ということです。

人材の確保が厳しい業界であるからこそ、ハラスメントはもちろん、働きやすい職場にしていくことが非常に重要です。

日永英水苑様のように、改めてこのような研修を行い、今一度自分を振り返り、職場を振り返ることが、とても重要です。

日頃の困りごとを非常にたくさんご質問いただいたことで、それぞれの気持ちの整理もついたように見受けられました。このような研修受講の機会は非常に貴重だったというご担当者様のお言葉をいただきました。

■2023年12月12日 四日市市ワークスタイルイノベーション推進事業にて実施

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