前回のブログで、抱え込みたいわけではないのに抱え込んでしまう人がいる組織は、チームになっていない可能性が高いというお話をしました。
では今回は、「チームになる=チームビルディングができている状態」とはどのような状態なのか、お話しますね。

チームになっている状態とは

それは、チームが同じ方向・目標に向かって自分やメンバーの目標を達成するために協力し合える、お互いに補い合える状態です。
あなたの職場はいかがでしょうか?

・チーム全体の方向や目標は共有できていますか?

・チームの目標達成に貢献する各自の目標は明確ですか?

・各自の目標達成するためにチームメンバーは協力、補完し合っていますか?

チームになると成果は格段にあがる

なぜチームになることが大切なのか。
それは、成果は掛け算されるからです。
チームではなく、単なる個人の集まりの場合、1人が1の力を発揮し、3人いるのであれば、

1×1×1=1 等倍です。

仮に、お互いに気を使ったり、無意味なコミュニケーションをとらなければならない状態だったりすれば、お互いに助け合わないにもかかわらず、コミュニケーションコストだけがかかるので、

0・8×0.8×0.8=0.5倍 です。

仮に、困った時には相談し意見を出し合ったり、チームの目標達成のためにある個人の目標達成のために強みを活用して協力し、補い合うことができれば、

1.3×1.3×1.3=2.197倍 です。

チームとして互いに強みが掛け合わされるほど、チームとして機能すればするほど、チームの成果が高まります。
抱え込む人がいる状態では、どこかが0.6、0.5になっています。
これでは、チーム全体の成果は落ち込むのです。
人が集まれば、影響をお互いに受け合っています。
1人の良い影響も、1人の悪い影響もチーム全体に掛け算で成果として表れます。

これからの時代はチームビルディングが必須

これからの時代、お互いに良い影響を与え合えるようなチームにしていくことが求められます。
なにしろ、人材不足時代ですから、少ない人数で、より大きな成果を出すためには、チームが機能するようになることが重要です。
これをチームビルディングといいます。
最近はDXに取り組む企業も多くなっています。
DXを考えるのもチームの力が重要です。

よくある話ですが、個人がDXを考え、上司に了解もらって実施したが、結局何の役にも立たないDXシステムだけが取り残されています。
DXが悪いわけではなく、チームとして取り組まなければ、DXは単なる金食い虫になりかねません。これからの時代のチームビルディング、あなたの会社でも必ず成果をあげられます。
ぜひチーム力を高めてくださいね。

(文:菅生としこ)

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株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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