今日は「成果を出す戦略人事」実践セミナーの最終回でした。
ご参加いただきました方には、改めてお礼申し上げます。
組織づくりの原理原則を学んでいただきましたので、あとは実践あるのみですね。
戦略人事がうまくいく組織には、共通点があります。
それは、ボトムアップ型組織であること。
もしくは、ボトムアップ型に準ずるような意思や仕組みがある組織です。
戦略人事は、トップダウン経営のままではうまくいかないのです。
トップダウン経営は、とにかく社長の言う通りに動いた方が成長する「アーリーステージ」の会社では成果をもたらしますが、成長が鈍化してきた段階からは、ボトムアップ型に変えていかなければ成長はありません。
そして、トップダウン経営では、戦略人事は成り立たないのです。
トップダウン経営では、戦略人事が成り立たないどころか、自発的に動ける人材を育成することや、社員のやる気を高めることはかなり厳しくなります。
なぜなら、『人は、会社から指示されたことを言われた通り行うだけでは満足しない』性質があるからです。
人から指示された通りに動くことや、言われた通りに動くことが好きな人は、少ないのです。
本来は、一人一人の個人は、自分の意思で動きたいし、自分で選択したいという欲求があるのです。
「いやいや、うちの社員は指示されたことしかやらないし、言われた通りに動く方が楽だと言っているぞ」という声が聴こえてきました(笑)。
それは、率直に申し上げて、トップダウン組織だから、社員さんもそうなっているだけです。
自ら動くことが許されないトップダウン組織で働いているうちに、諦めてしまっているだけなのです。
「許しているのに自ら動かないんだ」という声も聴こえてきました(笑)。
実は、あなたは許しているつもりでも、社員さんは「自分の意思で動くことが許されていない」と思っているケースが大半なのです。
話しを元に戻しますね。
会社・経営陣が考えた戦略を実行する組織・人をつくることは、まさにトップダウンです。
ですから、本当は経営陣が立てた戦略・目標を達成させられることは、苦痛でしかないのです。
普通に上層部から降りてきた戦略や目標には、やる気も達成感も、やりがいも見つけられません。
ですから、何も施策を行っていないトップダウン組織においては、モチベーション高く、自発的に動ける社員の方がまれなのです。
もちろん、適切な手を打てば、その限りではありません。
そのような状況を理解した上で、戦略的に成果があがる手を打ちながら、戦略を実現する組織をつくっていくのが戦略人事です。
それにより、様々な事業が驚くほどうまく回るようになります。
なぜなら、事業を行うのは社員ですから。
戦略人事を行うことで、経営者がやりたいと思っていることが実現するようになるのです。
別の言い方をすると、やりたいことを実現させるための組織を、戦略的につくっていくのです。
社員のやる気を高めたい、
エンゲージメントを高めたい、
やりたいことがいろいろある、
組織を更に成長させたい、
ちょっとやそっとでは揺るがない強い組織にしたい、
という経営者様は、戦略人事を行うことを心からお勧めします。
もしも、詳しく話を聴いてみたい!という方は、いつでもご連絡ください。
また、かなりお得な講座も5月から開講します。
知識も身につけ、戦略人事も行いたいという企業様にはうってつけです。
併せてご検討ください。
文:菅生としこ
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!