最近、社員の離職に関するご相談が多くなっています。
離職の原因は様々です。
クライアント様に状況をお伺いしていくと、本当はクライアント様の想像を超えるところに原因があることが数多くあります。
今日は原因を考える時に、専門家として必ずお伺いすることの1つをご紹介します。
それは、「短期間のうちに、離職者は一人目なのか、二人目なのか、三人目なのか。」という質問です。
一人目の離職は偶然もあるでしょう。
たとえば、
- ご実家を継ぐ。
- 親の介護などで地元に戻る。
- 昔からの夢をかなえたいと思った。
などの理由はよくお伺いします。
しかし、二人目の離職となると、同じような理由だったとしても、必然かもしれないと疑います。
三人目の離職となれば、確実に組織に問題があると考えます。
組織を何とかしなければ、次の離職が危惧されます。
要するに、その職場、その会社には、離職をするパターンがあり、そのパターンを引き起こす構造があるということです。
こうなると本気でパターンを起こさないようにする方法を検討しなければ組織が崩壊する可能性があります。
もちろん、今すぐ崩壊するのか、少し時間的に遅れて崩壊するのかは状況次第です。
しかし、崩壊してからでは遅いのです。
経営者様から菅生にホットラインが入る時は、ほとんどの場合が「〇〇さんが離職したいと言ってきたが、どうしたらよいか?」という内容です。
離職で困ったことのある企業様はわかると思いますが、頼りにしていた№2、幹部、要となる部署の管理職、次世代幹部候補として育成してきた方など、重要な位置・目をかけてきた方の離職は特に大きなダメージがあります。
経営者様にとっては物理的負担はもちろんですが、かなり落ち込みますよね。
そして、離職者の周辺の方への負担も計り知れません。
また、何人か離職が続くと、関係者様や業界界隈での評判が気になります。
離職が続く企業には悪い評判が立つからです。
そうなると次の採用も厳しくなります。
キーマンの離職や立て続けの離職は、事業の展開にも大きな影を落とします。
離職者はそれらしい退職理由を残していくので、離職は仕方ないと思いがちになるケースが散見されます。
なぜなら、私たちの作ってきた組織に問題があるとは思いたくないですものね。
そのお気持ち、よくわかります。
ですから、解決を先延ばしにして、採用に力を入れようとすることが多いようです。
しかし、考えてみてください。
離職の原因に手を打たず、離職が続いているのであれば、採用に力を入れたところで、また離職するかもしれません。
採用・育成コストなどはかなり大きな金額で無駄なコストですし、社内に知見やノウハウの蓄積も難しくなります。
少しでもピンときた方は、ぜひ今後のメルマガ要チェックです。
社員の離職を防ぎ、マイナス影響・かかるコストを最小限にするセミナーを開催します。
「興味あるよ」「メルマガは見逃すかもしれないので、個別に連絡が欲しい」という方はお気軽にご連絡ください。
どうぞお楽しみに。
文:菅生としこ
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!