菅生の一言
Todasy’s センテンス『一人一人をよく見る』
マネジメントと言えば、ドラッカー。
世界で初めて、マネジメントについて体系化した方で「マネジメントの父」と呼ばれています。
ご存知の方や、ドラッカーを学んでいますという方も多いですね。
私自身もドラッカーの徹底的に人を大切にする思想を汲んだ組織づくり、人づくりを行っています。
ドラッカーの有名な言葉を紹介します。あまりにも有名なので、がっかりする方もいるかもしれません。
でもあえて紹介したい!
“企業の目的の定義は一つしかない。それは、顧客を創造することである。”
”企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。”
出典:『マネジメント』ダイヤモンド社
著者:P.F.ドラッカー著
菅生のこの文章をドラッカーさんが読んだら、怒られそうなくらい簡略化していますので、そのあたりはご容赦ください。
私が今日ここでお伝えしたいことは何か。
それは、ドラッカーの言う顧客を創造する、という言葉は、原文では「create a customer」だということです。
「create customers」ではないのです。
一人の顧客を創造しなさい、と言っているのです。
ということは、顧客を十把一絡げにするのではなく、一人の顧客を見なさい、ということ。
一人の顧客に価値を届けられずに、大勢の顧客に届けられるわけがないのです。
これは、一人の社員を見なさい、ということと同義だと思っています。
一人の社員も幸せにできずに、社員全員を幸せにするのはできません。
一人一人の部下をよく見る、一人一人の社員をよく見る、一人一人の顧客をよく見る。
この本を読むたびに、初心に戻ることができます。
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!