「なかなか計画通りに進まないんです」
って、よくありますよね。

うちの娘の話。

動画授業を見て自学自習する塾に通っているのですが、
週1で塾の先生と動画授業の視聴計画ミーティングをするらしいのです。

娘は私に似て(苦笑)、立てた計画通りに物事を進めるのがかなり苦手です。
なので、娘は塾の先生とのミーティングで立てた計画通りに視聴できないので、
ミーティングの意味がないというのです。

あなたには、そんな経験ありませんか?

 

計画通りに進まない…

計画通りに進むってどういう意味があるんですかね。

私は子どもの頃から、夏休みの宿題は計画をしっかり立て、計画通りに進んでいるかが非常に大事だと言われ続けていたような気がしています。
だから、計画を立てること、そして、計画通りに進めること。
どちらも非常に大事なんだと深く意識に刷り込まれている気がします。

きっと私や私の娘だけではないですよね。

だから、会社でも計画を立てること、そして、
その計画通りに進捗を管理しながら進めていくことが求められていることに、なんの疑問も持ちません。

私たちの常識、と言ってもいいかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか。

計画は何のために立てるのでしょうか?

計画は、目標達成までのプロセスを見えるようにするものであると思います。
そして、計画を立てる目的は、目標達成を実現すること、です。
そのために、行動を促進する必要があります。

目標までのプロセスが見えるようになると、それと同時に私たちは状態をイメージすることができます。
”この時点でこれをする、それまでにこれができていたらいい”
などとより具体的な行動が更に見えてきます。

行動が見えてくる=何をしたらよいかわかる
となり、行動に移せるのです。

話を最初の方に戻します。

だとすれば、計画通りに進まないことは、悪いことなのでしょうか。

計画通りに進まなくても、目標達成を実現するために、行動をしているのであれば、計画通りである必要はないと思いませんか?
最初の計画通りにいかないことも多いはずです。

なにしろ、私たちは大きなシステムの中に存在していて、私たちが意図していなくても、周りの環境が変わっていくのですから。
その中にいる私たちも、変化せざるを得ないことがでてくるのが当たり前ですよね。

だからこそ。
計画を立てることは非常に重要です。
その時、計画を立てていれば、目標までの各プロセスが明確になるからです。

各プロセスが明確になると、どの時点でプロセスAにたどり着いていたらいいんだな、ということがイメージできるので、どんなに環境に変化があってもそこに向かって行動を修正することができる、ということになります。 

計画は、目標達成を実現するための手段なのです。
手段は、目的のために変更・修正してもいいのではないでしょうか。

いえ。目的のためには、手段を変更しなければならないこともあるのです。

だからこそ。常に目的と手段をはき違えてはいけないのです。
計画は、計画通りに行くか行かないか、が論点ではなく、この計画で目的を達成できるか、を考えるべきなのです。

娘が、計画通りにいかなかったとしても、目標達成に向かうための別の手段を実行したのであればよいのです。

単なる行動の先延ばしは、目標達成のためになっていないので論外ですけどね(笑)

最後に。
「私たちはシステムの中で動いている」という考え方を、この本で初めて読んだ時、納得・感動しました~。

参考:「世界はシステムで動く」ドネラ・H・メドウズ

 

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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