日曜日のお昼ごろ。
娘がお腹が痛いと言いながら
部活から帰宅しました。
午後から塾へ行き、
先日受けられなかった模試を
振替受検することになっていました。
お昼ご飯を食べましたが、
どうにもお腹が痛いと言うのです。
「こんな状態で行っても
きっと手がつかないから休む」
と言いました。
この状況。。。
模試を受けたくないの?
それとも、そんなにお腹痛いの?
なかなか判断できませんよね。
そこで、今までの経験が動員されて
判断しますよね。
今までも、
休みたい時には仮病を使ったことがある。
お腹が痛くなることは殆どない。
など。
それらをもとに、思い込むのです。
「きっと塾に行きたくないんだろう」と。
私たちは、他者の考えていることを
行動でしか見ることができません。
他者の認知はブラックボックスなのです。
だから、他者の行動を見て初めて、
その真意が見えてきます。
でも往々にして、
きっとこう思っているだろう、
と見えない相手の認知を
勝手に想像するのです。
そして、厄介なことに、
自分のその思い込んだ認知は、
自分の行動を変えしまいます。
自分の行動を見た他者は、
他者の中の認知を変えてしまうのです。
それにより、
他者も行動が変化するのです。
もしも、私が思い込んで、
「本当にお腹が痛いの?」
という懐疑的なまなざしを向けたとしたら、
娘は塾に行かなかったかもしれません。
どうせ行かないと思われているなら
行かない、って感じですかね。
彼女は結局お腹が痛いと言いながら
塾に行きました。
模試が嫌だったのではなく、
本当にお腹が痛かったようでした。
邪推をせず、
娘の気持ちに寄り添うことができ、
よかった、と思います。
行動は、何らかの形で認知を表現しますし、
認知は、行動を変えるのです。
言葉や態度、雰囲気や表情で
いつの間にか表現している時もあるでしょう。
自分の表情や雰囲気、影響力って
見えませんものね。。。
自分の行動と他人の認知はブラックボックスであること、
本当にその通りです。
詳しくは「U理論」で学べます。