「僕は計画性がないから。」
小学四年生の息子はそう言った。
息子は目の前のことにいつも全力だ。目の前のことに全力になるのは男の子にはよくある性質である。
しかし、計画性はDNAには関係がなく、いつでも身につけられる力だ。
彼に計画性について伝えるチャンス到来!私は少し話をしてみた。
「計画性がないと思っているんだね。それは一生変えられないものではなくて、好きな時に計画性は身につけるられるんだよ」。
彼は続けた。「ハリーポッターは、綿密に計画しても全て無駄になってる。計画通り行ったことはないよ。」
−大のハリーポッター好きで、何度も小説を読み返し、何度もDVDを観ている彼らしい事例だ−
だから、計画は必要ないのではないかという結論のようだ。しかも、僕には計画性がない、のではなく、必要だと思っていない、ということのようだ。
人の話というのは、よく聞かないとわからないことがある(笑)
私は世の中に無駄なことは何1つないと思っている。一見無駄に見える行動も、無駄だと烙印を押すのか、そこから何かを得て有用な学びとするのか、自分の選択だ。
計画を立てないとあれがしたいなぁ、という感情レベルで終わってしまうし、そもそも目標(あれがしたい、ここまでやりたいなど)がないと計画も立てられない。計画したことが失敗したとしても、手段を変えて行えばよいだけの話だ。PDCAをまわす、ということに他ならない。
息子にはハリポッターの事例で説明をしたところ、わかってくれたようだ。その彼に「さて、どうする?」と(目標を)聞いてみた。
今、彼が決めるべき目標は、2つに1つ。今は昼の3時半。お目当の焼き鳥屋さんは5時半営業スタート(笑)。家に帰るか、5時半までこの辺りで時間を過ごして開店を待つか。
「5時半まで待って、焼き鳥屋に行く!」
5時半までの時間の過ごし方も決まった。
失敗や無駄は存在しないのだ!