組織横断的な取り組みとは?
最近、組織横断的な新しい取り組みをしている企業が増えています。
これは昔からよく行っていたような、トップの命により様々な部署から人選して実行する「〇〇プロジェクト」と同じ?、と思われるかもしれませんが、実態は全く別モノです。以前のプロジェクトは、トップからの命なので120%業務であり、優秀な人材も権限も組織も与え、滞りなく遂行されて当たり前でしたよね。
最近、良く活発に行われている取り組みは従来のこれとは違うのです。
相違点は、成果優先か人材・組織の活性化優先か、です。
(もちろん、従来のプロジェクトも行われていますが)
クレディセゾン東海支社の活動
クレディセゾン東海支社でも組織横断的な新しい取り組みをされています。
その名も「きら☆キャリ部」という部活動。
手挙げ式で参加したい人は誰でも職場を問わず部活動に入り、活動しています。
目的は、一人一人が輝ける場づくり。
この部活動により、組織間の壁をなくし、柔軟に行動することをよしとする風土をつくったり、様々な部署の方との協働によりお互いの能力を引き出し合うことで、組織の活性化を図る事が可能です。クレディセゾンさんの行動指針にもある“挑戦”の実践の場でもあります。もちろん、部員の主体性を伸ばすこともできる。そして結果として、部員全員で部活動の成果を出すことができ、業務に広がりと深さを与え、仕事への意欲・やりがいが生まれる好循環を回すことができています。
この活動のよさは、部員が周囲から認められる、という点も見逃せません。部活動での取り組みは支社内に展開されますし、取り組みの発表の場もあります。
また今年の取り組みでは、他社との交流も行われ、大きな刺激にもなり、自社を理解する機会にもなっていました。
先日、この「きら☆キャリ部」の活動の一環で「チームで行う問題解決力向上研修」をさせていただきましたが、打合せの度に多くの感想や意見、質問をいただき、部員の皆さんの意欲の高さには目を見張るものがありました。また本当に部活動を楽しそうにしていらっしゃり、目がきらきら輝いていてるのが印象的でした。
“一人一人が「幅と深み」を持つ”
これからの時代、社内で自分の業務だけを行うのではなく、様々な人との交流で、様々な考え方に触れ、様々な知識を得て、様々な経験をして、自分の糧にすることができるかどうかが個人にとっても企業にとっても大事なキーワードになってくるでしょう。“一人一人が「幅と深み」を持つ”ということです。
やり方はいろいろです。一般的にはワーク・ライフバランス推進、ダイバーシティ推進、働き方改革の推進、女性活躍推進・・・などありますし、クレディセゾン様のような組織横断的な部活動もとってもいいですね。企業によっては、全員参加で組織横断的な委員会組織を作っている企業もあれば、組織をまたいだ小集団活動を行っている企業もあります。どれも業務の成果優先ではありませんので短期的には業績に直結することは少ないかもしれませんが、長期的にみて、人材・組織の活性化には非常に大きな影響を与えています。
あなたの会社はどんな活動を行っていますか?それはどんな目的ですか?目的に合った活動になっていますか?
参考:クレディセゾン東海支社は、社員の女性比率も非常に高いこともありますが、女性管理職割合が62.5%と全国平均を大きく上回っています。支社長も女性。これだけで、いかに男女ともに働きやすい職場かわかりますね。あいち・ウーマノミクス推進事業「輝く女性 ソーシャルビジネスプランコンテストあいち2018」受賞、名古屋市の女性の活躍推進認定企業でもあります。