『今まではあるべき姿をイメージして、「利益はこう、売上はこう」ということを部門長に毎年伝えて、部門長は「わかりました、こうします」というやりとりが続いていました。
けれど、あまり近づいている感じがしなかったんです。それにずっとモヤモヤしていました』
こうお話いただいたのは、とある製薬メーカー経営者。
先週、半年間にわたる戦略人事超実践講座を幹部2名と共に受講いただきました。
受講したことで、
「具体的にこうやったらうまくいくんだな、というのがわかってモヤモヤが解消した」
「幹部の視座があがった」
というご感想もいただきました。
私が最も印象に残った社長の言葉は、今までは社長としてあれこれ指示するスタイルだったようですが、受講を進めるにつれ、
「社長の仕事とは何かと考えたところ、“20年後、30年後、会社はどうなっていたらよいのか”をひたすらを考え、方向を示すこと、そして後進の育成だと思った」
と語ってくれたことです。
「社長はポジティブな意味で、いなくても会社が回るようにすることが大切だ」とも。
社長がもっといい組織にするにはどうしたらよいかを考え、社長の考えと行動が変わったことで、こちらの企業様は、より躍動感ある組織に変わり、社長があれこれ口を出していたころよりも、会社や社員が動き始めているようです。
戦略を実行できる組織にしようとする過程においては、それぞれがそれぞれの役割をきっちり全うできるようにしていくので、結果として利益・売上を達成でき、上下、左右、部門間コミュニケーションも良好になっていきます。
あなたはどんな会社にしていきたいと思っていますか?
それを実現していけそうですか?
戦略を実行できるようにする組織や人をつくることを戦略人事と言います。
次回、戦略人事について要点をお伝えします。
あなたの会社があるべき姿、理想を実現していけるようにお手伝いできたら嬉しく思います。
お楽しみに。
文:菅生としこ
![株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ](https://www.awesome-eye.co.jp/wp-content/uploads/2023/05/image.png)
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!